2009年08月16日
チャレンジすることの意味
社会起業支援サミットをNPO法人九州学生ネットワークWAN主催で福岡で開催することを2ケ月ほど前に決断して、NPOに関わる学生スタッフ、それから今回のプロジェクトに賛同した学生スタッフの総勢30名ほどが、ほとんど自主的にこのプロジェクトの成功に向けて2ケ月間走り続けてきました。
彼らにプロジェクトを通じて学んでもらいたいことは山ほどありました。
社会に役に立つということを最優先にして仕事をやっている人たちが世の中にはたくさんいるという事実を知ってもらいたかったということもあります。また、その社会に役に立つという仕事もビジネス化できるということも知ってもらいたかった事実です。
最近の学生は就職活動のときに安定している職場、仕事というものを探す傾向にあります。そこで言われる安定というのは非常にあいまいなもので、チャレンジしないということを安定と言っているのかもしれません。受験対策のために「答えを導き出すための教育」、「答えを憶える教育」を徹底して受けてきて、自分なりの考え方、人と違う考え方というものを排除されつづけてきた結果、豊かな日本では周囲に流されて生きていくほうが楽だ、褒められるという感覚も持ってしまっているのかもしれません。
安定した進路を選んだ方が楽だ、親から周囲から褒められる
その感覚がわからないでもありません。
しかし、チャレンジしないということが安定ということになってしまうと、どこに就職しても周囲の役に立つことができません。チャレンジすることが唯一自分の能力を高めるために必要な行動であるということに気づいてもらわないと社会で役にたつ人間にはなれません。
今回のプロジェクトでは、
300人の市民の方々にイベントに参加してもらう
公的団体・企業からイベント企画に賛同してもらう
企業からイベントに賛助してもらう
ということを目標に自分たちで考えた施策にチャレンジしてもらいました。
彼らに大人のエゴを押し付けるでもなく、何を強制することもなく、自分たちで考えた方法でやってみてはどうかということにこだわりました。
大人の思惑というのは、その裏には自分の名声やビジネスというものが隠れています。
学生たちの考えにはそのようなものはありません。
彼らは自分たちが持つ可能性にチャレンジしたいという欲だけがあるのではないかと思っています。
登壇していただいた方々、協力していただいた方々にはご迷惑をかける場面も多々あったと思います。
ただ、彼らは子どもが言葉を覚えたり、立って歩けるようになったりするような感覚で、自分で話したい、自分で歩きたいという欲求だけで行動しています。学校に入ってから「これを勉強しないといい学校に入れませんよ」という大人が作った価値観で動いている訳ではありません。
自分が社会に出てから、人の社会の役に立つ人間になりたい
という欲求で考えて、行動してきました。
その結果を、当初考えていた自分たちのイメージを照らし合わせて、自分たちの成長のために振り返るというプロジェクト終結会議なども自発的に行っています。
社会起業家の人たちと市民を結びつける
などという高尚な考え方はまだまだできない未完成な人材ですが、そのようなことができるような人材になりたいという思いのもと、自分たちの持っているポテンシャルを信じて大きな課題にチャレンジしてきました。
今週は、登壇していただいた方々のところを訪問して参加者アンケートの分析結果などをお渡しするということを聞いています。イベントを開催することが目的ではなく、イベントが終了してから、人間関係が構築されてからどのように行動するかが一番重要だということを理解してくれています。
彼らにイベントの感想や先人としての経験に基づくアドバイスなどをいただければ幸いです。
彼ら次世代を担う人材のチャレンジを応援するのが私たち先人ができる社会貢献の姿ではないかと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
NPO法人九州学生ネットワークWAN
理事 森戸裕一(サイバー大学 客員教授)
彼らにプロジェクトを通じて学んでもらいたいことは山ほどありました。
社会に役に立つということを最優先にして仕事をやっている人たちが世の中にはたくさんいるという事実を知ってもらいたかったということもあります。また、その社会に役に立つという仕事もビジネス化できるということも知ってもらいたかった事実です。
最近の学生は就職活動のときに安定している職場、仕事というものを探す傾向にあります。そこで言われる安定というのは非常にあいまいなもので、チャレンジしないということを安定と言っているのかもしれません。受験対策のために「答えを導き出すための教育」、「答えを憶える教育」を徹底して受けてきて、自分なりの考え方、人と違う考え方というものを排除されつづけてきた結果、豊かな日本では周囲に流されて生きていくほうが楽だ、褒められるという感覚も持ってしまっているのかもしれません。
安定した進路を選んだ方が楽だ、親から周囲から褒められる
その感覚がわからないでもありません。
しかし、チャレンジしないということが安定ということになってしまうと、どこに就職しても周囲の役に立つことができません。チャレンジすることが唯一自分の能力を高めるために必要な行動であるということに気づいてもらわないと社会で役にたつ人間にはなれません。
今回のプロジェクトでは、
300人の市民の方々にイベントに参加してもらう
公的団体・企業からイベント企画に賛同してもらう
企業からイベントに賛助してもらう
ということを目標に自分たちで考えた施策にチャレンジしてもらいました。
彼らに大人のエゴを押し付けるでもなく、何を強制することもなく、自分たちで考えた方法でやってみてはどうかということにこだわりました。
大人の思惑というのは、その裏には自分の名声やビジネスというものが隠れています。
学生たちの考えにはそのようなものはありません。
彼らは自分たちが持つ可能性にチャレンジしたいという欲だけがあるのではないかと思っています。
登壇していただいた方々、協力していただいた方々にはご迷惑をかける場面も多々あったと思います。
ただ、彼らは子どもが言葉を覚えたり、立って歩けるようになったりするような感覚で、自分で話したい、自分で歩きたいという欲求だけで行動しています。学校に入ってから「これを勉強しないといい学校に入れませんよ」という大人が作った価値観で動いている訳ではありません。
自分が社会に出てから、人の社会の役に立つ人間になりたい
という欲求で考えて、行動してきました。
その結果を、当初考えていた自分たちのイメージを照らし合わせて、自分たちの成長のために振り返るというプロジェクト終結会議なども自発的に行っています。
社会起業家の人たちと市民を結びつける
などという高尚な考え方はまだまだできない未完成な人材ですが、そのようなことができるような人材になりたいという思いのもと、自分たちの持っているポテンシャルを信じて大きな課題にチャレンジしてきました。
今週は、登壇していただいた方々のところを訪問して参加者アンケートの分析結果などをお渡しするということを聞いています。イベントを開催することが目的ではなく、イベントが終了してから、人間関係が構築されてからどのように行動するかが一番重要だということを理解してくれています。
彼らにイベントの感想や先人としての経験に基づくアドバイスなどをいただければ幸いです。
彼ら次世代を担う人材のチャレンジを応援するのが私たち先人ができる社会貢献の姿ではないかと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
NPO法人九州学生ネットワークWAN
理事 森戸裕一(サイバー大学 客員教授)
Posted by 社会起業支援サミット福岡 at 07:49│Comments(0)
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