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2009年06月08日

株式会社マザーハウス 取締役副代表 山崎大祐さんの講演

6月5日に九州大学で行われた、株式会社マザーハウス 取締役副代表 山崎大祐さんの講演に参加しましたので、報告致します。


開講日 2009年6月5日(金)
時間 16:40~19:00
場所 九州大学 箱崎キャンパス
講師 株式会社マザーハウス 取締役副代表 山崎大祐さん 
テーマ『発展途上国からの挑戦~1つのバックに込めた思い~』


◆山崎大祐さんについて
・慶応義塾大学卒
・株式会社マザーハウスの代表山口絵理子さんは山崎さんのゼミの後輩
・豊かさとは何か?という疑問から経済の勉強を始める
・自分の足でアジア経済を感じたいとの思いからアジアをバイクで横断することが夢
・4年間エコノミストとして、ゴールドマン・サックス証券に勤務
・株式会社マザーハウスの代表山口絵理子さんに強さ・事業の面白さに惹かれ、ゴールドマン・サックス証券を退職し、山口さんと一緒に起業

◆ゴールドマン・サックス証券を退職し、マザーハウスを起業した理由
・自分の足でアジア経済を感じたいという思い
⇒山崎さんがゴールドマン・サックス証券で働いている間、起業する前の山口さんのバック作りを仕事後に無償で手伝っていた。その活動を通じて、自分の本当にやりたいことは自分の足でアジア経済を感じることだと改めて気付く。
・ライブドアの堀江さんとの出会い
⇒堀江さんはIT関連だけでなく、金融知識も凄かったことを目の当たりにし、社会で新しいものを生み出すには色んな方向のベクトルが必要だと実感
・マザーハウス代表 山口さんの存在
 ⇒凄い勢いで成長してゆく山口さんを見て刺激を受けたため

 
◆株式会社マザーハウスについて
・マザーハウスの命名由来
⇒マザー:山口さんの尊敬するマザーテレサから
 ハウス:安心・安全を提供する場であるように
・商品の生産・販売・店舗建設すべてをマザーハウス自身で行う
⇒物の背景を知ることで、一貫性を持たせる
・販売員をストーリーテラーと呼ぶ
⇒販売員が全ての商品が出来るまでの背景【物語】を把握し、語ることができるという一貫性を持たせている
・ネパールに新しい工場建設を目指し、奮闘中
⇒バングラディッシュを抜いてアジアで貧しい国1位になった為
⇒国内の状況が危険で他国のバイヤーが帰ってしまい、経済が成り立っていない為
⇒バングラディッシュから飛行機で45分近い為


◆山崎さんの考え・今後の思い
<考え>
・社会起業家は存在しない
⇒社会性のあるなしの線引きが不明確
⇒存在する会社は全て社会に貢献しているので

・経済的インパクトを残す必要がある
⇒会社が存続し続けるには、社会的インパクト(知名度)と経済的インパクト(収益)の両方が必要であり、マザーハウスは経済的インパクトを今後伸ばしていく

・日本はもっとアジアに目を向けるべき
⇒アジアにはビジネスチャンスが多くあり、先進国の人たちはビジネスのためにアジアに集まってくる。しかし、日本はアジア   に対し貧しいなど固定概念が強すぎてアジアに目を向けていなさすぎる。

・最も貧しいことは可能性があるのに貧しいことが理由でチャンスがないこと
⇒自分の国の環境が悪いのが原因で正当な評価を受けないことはおかしい。
 ⇒現在、物と金は国境を持たなくなっている。(例:物⇒日本の会社が販売&生産は外国の商品 金⇒ユーロ)しかし、人だけはまだ国境がある。

<今後の思い>
・マザーハウスをチャレンジする人を輩出する場にしたい
 【理念】
表理念:途上国からブランドを
裏理念:マザーハウスから可能性のあるひとを輩出していきたい
⇒国境関係なく、ありのままの自分を見せることが大事
・ベンチャーキャピタルを作りたい
⇒ベンチャーキャピタルは金融系出身の方がなることが多いが、普通とは違うキャピタリストが存在してもいい!!そして、お金を作ってアジアを活性化させたい。


と、以上が講演の内容です。
もっと詳しく知りたい方はこちら→http://www.sundries-alley.com/magazine/vol3_1.html

この講演で受けた衝撃は大きく、講演後の企画ミーティングの際にも、このサミットへの思いを再確認することができました。

山崎さん、ありがとうございました。  


Posted by 社会起業支援サミット福岡 at 03:50Comments(0)