2009年06月01日

社会起業家インタビュー(NO.1)

社会起業家リレーインタビュー NO.1




ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役 森戸裕一

Q1.なぜ起業したんですか?

来るべき情報化社会は消費者主導型の社会とも言えるのでモノを言う消費者の味方になりたい、それからテレビなどのマスメディアは、ほとんど東京からの情報発信になっていたのでどうしてもトレンド情報は首都圏発信となっている。それを地方発信の消費者メディアを創れる可能性を映像配信が可能になったブロードバンド時代はポテンシャルとして持っているので、そのボテンシャルを活かすことができるビジネスを次世代を担う若者と一緒に創りたいから。


Q2.実際に起業されて事業は順調に拡大していますか?

前職時代に培ったコンサルティング力と講師としてのプレゼンテーション力などがあったので会社としては体をなすようにはなった。売上についても東京の大手企業との取引があるので順調に推移している。ただ、売上が欲しくて東京の大手企業との取引をしているのではなく首都圏の大手企業とのビジネスは大手企業のクライアントである全国の中小・中堅企業数万社まで及ぶのでそのインパクトがこれからの当社の事業に生きてくると考えている。巨大な市場へのリーチ方法は確立できて、経営資源としての優秀な社員なども揃ってきたのでメディアの大きな変革点、ビジネスモデルの大きな変革点になった金融不況とも呼ばれている今年に従来から考えてきた従来の概念を覆すビジネスを仕掛けていきたい。企業規模が小さいというのはフットワークの面では強みという形で考えている。


Q3.社会起業家としての事業形態について話を聞かせてください。

個人の利益だけを追求しない社会の利益を創造する社会起業家という生き方はボランティアやNPO的な形で事業を行っている場合が多いので逆に営利企業として起業している。売上というのは市場からの信用の裏返しなので市場から預かったお金を有効に再投資して次のビジネスのタネにしているというのは営利企業であっても非営利であっても変わらない。ただ、自分が幸せでないと他人のことまで考えられないと思うので私は経営者としての正当な報酬はいただいているし、当社の社員も自分のポジションを自分の手で創造して生活の基盤とを創ってもらいたいと話している。価値がある仕事ができれば報酬は自然とついてくるものです。


Q4.日本における社会起業家がおかれている環境をどのように思うか?

社会起業家が置かれているビジネス環境が厳しいと言えば事実がそうなっているのでそれはそうとしか言えない部分がある。しかし、厳しい環境を選択しているのも自分であり、その中で結果を出せずに環境や周囲のせいにしているのも自分と思うので、それは自分で解決していかないといけない問題と思ってい
る。逆にITや金融工学などを駆使して超営利ビジネスなどを仕掛けている米国のビジネスパーソンが社会起業などに興味を持ち方向転換などをして成功していることを考えると社会起業的な性格を持つ起業をする人間の能力の問題とも言えるのかもしれない。優秀な人間は他の人間や社会のことまで考えて生きるべきであり、自分の生活を維持するので精一杯な人に社会起業は勧めない。WANなどのメンバーにも就活をしている仲間を支援するように言っているのは次世代のリーダーになるべき人間は他の学生の支援まで行えて初めてその資質を開花すると考えているからです。


Q5.今後の展望としては?

NPOとしてはシニアネットを10年前に立ち上げ支援し、7年前に中間支援組織としてのNPOふくおかの理事に就任して、それからNPOとして学生ネットワーク(WAN)の立ち上げの支援をしてきた。7年前に起業してナレッジネットワークという既存の価値と価値をつないで新たな価値を創りだす会社も産学官連携や地域間連携、異業種間連携、クリエイティブクラス連携などITを媒介としてある程度の成果と次の方向性は見えてきている。ネットがボーダレスな時代を創ってくれたので、その中で価値を創れる人間を連結させて次世代の大まかなアウトラインの設計をしていきたい。社会に押しつけるのではなく、自然の時間と共に動いていたら私たちのアウトラインの中に収まっていたという形のビジネスを創れたときに私たちは大きな満足を得ることができると思っている。
  


Posted by 社会起業支援サミット福岡 at 22:24Comments(0)